何件まで借入が可能なのか

借入総額から考える

基本的には、総量規制による限度額が年収の1/3となっていることから、それを超えない範囲であれば借入れができるということになります。

ただし、返済実績が少ない場合は新規借入が難しい場合もあり、借入れできる限度額に余裕があっても借入れできるとは限りません。

扶養家族が多い、他にもローンがあるなどで年収に対して支出が多い人は、返済が困難になる可能性が高いため借入れできないという場合もあります。


借入件数で考える

大手消費者金融の場合は、3件までは借入れできますが4件目以降はNGとされています。

武富士・アコム・プロミス・アイフル・三洋信販・レイクにより1997年に設立された「消費者金融連絡会」による、多重債務者を作らないための自主規制「3件規制」があるためです。

この規制には強制力はありませんが、暗黙のルールになっているのです。

仮に規制がなかったとしても、貸し付ける企業側からすると件数が多くなれば滞納の可能性が高まるため、借入れ件数が多すぎる人には貸し出さないでしょう。

中小消費者金融の場合は、大手のようなルールはありません。

各業者の判断によっては、4件以上でも貸付を行う可能性はあります。

ただし、何件目でも融資してしまうような悪徳業者もあるため要注意です。

借りることができてラッキーだと思うかもしれませんが、金利がとても高く返済が困難になるだけでなく、執拗に返済を求められることになってしまいます。

その他の要因

審査では信用情報が重要になるため、借入れ総額や件数に余裕があったとしても、延滞等のマイナス要因があれば審査に通りにくくなってしまいます。

一定期間内に複数社への申込みがある場合も、各社で情報が共有されているため申込みした複数の会社すべてが審査に通らないという可能性もあります。

審査に通ったとしても、企業側が慎重に審査するため回答までに時間がかかることになります。

借入件数を増やすことのデメリット

借入件数が多いと、それだけお金に困っていると判断されて信用度が低くなってしまいます。

1件当たりの借入額が少ない場合はそれぞれの会社からの信用度が低いということになるため、借入額が多いケースよりもさらに信用度が低いと判断されることになります。

例え審査に通ったとしても、件数が多ければ多いほど返済が大変になります。

同じ額を借りていても、1社から借入れするよりも複数から借入れした方が利息が高くなることが多く、その分負担が大きいのです。

返済日が複数になることで手間も増え、返済を忘れてしまう可能性も高くなります。

それだけでなく、お金を借りては他に返済するという自転車操業になる危険性もあります。

常に返済に追われることになれば、繰り上げ返済などもできず返済期間を短くすることができないので、なかなか完済できないという状態にもなりやすいです。

借入件数を増やさないためにはどうしたらいいか

安易に借入れを考えないことが大切です。

今ある借入れを返済してから、次の借入れをするようにしましょう。

どうしてもお金が必要な場合はまずは収入を増やすことを考え、それが無理なら家族に相談するなどの方法を考えるべきです。

それでもだめなら、現在借入している業者で増額してもらうという方法もあります。

現在複数から借入れがある場合は、おまとめローンを利用するのがおすすめです。

借入件数を減らせるだけでなく、利息や手間も減らせるので少しでも返済を楽にできます。

おまとめローンを利用すると今ある借入分を返済することが第一条件になるため、つい借入れに頼ってしまうという人には良い防止策にもなります。